ブログを書くときに気をつけなければいけないのが著作権の問題。
「いい内容の記事だからコピペしよう。」と軽い気持ちで使用すると、後々トラブルになりかねません。
ただ、いい文章を引用したい時ってありますよね。
そんな時は「引用のルール」をしっかり理解して、使用するようにしましょう。
私もよく引用を利用します。その方が説得力のある記事になる事があるからです。引用した際は必ず引用文と分かるように記載しています。
ブログ初心者の方も中級者の方も、「引用のルール」を今一度見直してみましょう。
Contents
著作権とは
そもそも著作権とは。
著作権(ちょさくけん、英語: copyright、コピーライト)は、知的財産権(知的所有権)の一種であり、美術、音楽、文芸、学術など作者の思想や感情が表現された著作物を対象とした権利である。
出典:ウィキペディア(Wikipedia)
要は、作者(著作者)によって表現された創作物(著作物)に発生するのが「著作権」になります。
日本には、著作権法という法律があって、著作権の範囲と内容について定められています。
法律で定められている以上、著作権侵害は犯罪にあたります。
著作権、出版権、著作隣接権の侵害は、10年以下の懲役又は1000万円以下の罰金になります。
そのためにも、「引用ルール」をしっかり把握しておく必要があります。
引用ルール
文化庁によると、適切な引用には要件があり、その要件を満たす必要があります。
- 既に公表されている著作物であること
- 「公正な慣行」に合致すること
- 報道,批評,研究などの引用の目的上「正当な範囲内」であること
- 引用部分とそれ以外の部分の「主従関係」が明確であること
- カギ括弧などにより「引用部分」が明確になっていること
- 引用を行う「必然性」があること
- 「出所の明示」が必要(コピー以外はその慣行があるとき)
上記の要件を守る事で、引用を使用することができます。
わかりにくい箇所を説明していきますね。
②「公正な慣行」とは
要件の②番目に、「公正な慣行」に合致すること、とあります。ここで言う「公正な慣行」とはどのような意味なのでしょうか?
それは、その分野で一般的に行われていることは、それに従いましょうということです。
例えばブログで引用を使用する場合、
要件⑤ カギ括弧などにより「引用部分」が明確になっていること
要件⑦「出所の明示」が必要(コピー以外はその慣行があるとき)する
ということが一般的に行われていますよね。それに従いましょう(公正な慣行)という事です。
⑤引用部分が明確になっている、とは
これは、引用部分であることをしっかり分かるようにしてね、ということです。
「引用文である」という事をアピールし、Googleに対して「重複コンテンツではなく引用です」とお知らせしましょう。
その方法が、引用タグ(blockquote)を入れる事です。
これが引用タグ。
私が使用しているテーマ「JIN」ではワンクリックでこの引用タグを挿入することができます。お使いのテーマによっても異なると思いますが、引用の際は必ず利用しましょう。
引用する際は原文をそのまま引用しましょう。要約しての引用は意味が変わってしまう場合がある為NGです。部分的に中身を切取りたい場合は(中略)表示を入れましょう。
⑦「出所の明示」が必要、とは
出典元のサイト名やタイトルを記載し、ブログ等では引用元のURLをリンクさせる必要があるということです。
一般的に引用文の下の行に出典元を記載します。
【例え】
引用文、引用文、引用文。
出典:まりログ
③「正当な範囲内」とは
要件③は報道,批評,研究などの引用の目的上「正当な範囲内」であること。と明記されています。
日本語の意味はわかりますが、どこまでが正当な範囲なのかが不明ですよね。
これに関しては、要件④と⑥が関係しており「正当な範囲内」を理解することができます。
要件④引用部分とそれ以外の部分の「主従関係」が明確であること
要件⑥引用を行う「必然性」があること
そうは言ってもその意味がわからないですよね。
④「主従関係」が明確である、とは
引用する側を「主」、引用される側を「従」ということが明確である、ということです。
つまり、自分のオリジナルコンテンツと引用部分の関係性を表しています。例えば、オリジナルコンテンツの割合と引用の割合が50:50だったとします。どちらが「主」でどちらが「従」なのか明確ではありませんよね。
もし引用部分の内容の質がオリジナルコンテンツより良ければ、引用部分が「主」となり得てしまいます。
一般的に引用はコンテンツ全体の1〜2割におさえ、必ず主従関係が明確に分かるようにしましょう。
⑥引用を行う「必然性」とは
引用を行う理由、なぜそれを引用しなければいけないのか。という必然性です。
はい。実際は、必要性が表せられればこと足ります。
例えば「この部分を引用するとより読者にとって分かりやすいコンテンツになる」などです。
まとめ
実は私も記事の内容を真似された経験があります。丸パクリではなかったものの、記事の構成や表、言葉の使い方など、読んでいてすぐに気がつきました。
その後記事を比較してみましたが、やっぱり真似したとしか思えない内容だったんですよね。
怒りというより、悲しくなりました。
だってその記事は一番力を入れた渾身の記事だったから(書くのに6時間くらいかかったやつ)。
決して人ごとではなく、私も引用する際は気をつけなければいけないと改めて感じた出来事でした。
①既に公表されている著作物であること
②「公正な慣行」に合致すること
③報道,批評,研究などの引用の目的上「正当な範囲内」であること
④引用部分とそれ以外の部分の「主従関係」が明確であること
⑤カギ括弧などにより「引用部分」が明確になっていること
⑥引用を行う「必然性」があること
⑦「出所の明示」が必要(コピー以外はその慣行があるとき)